地域と共生する生き方

地域とのコミュニケーションは、 人としての生き方につながる

店長は、その地域に住み、その地域の住民と共に暮らすことで取り組み方が異なる

流通業は著しく大きく変化しています。変化対応ビジネスと言う声も聞かれるほどです。ここでは、あなたにとってどちらの生き方を選択するのか考えてください。   もしも、あなたが店長だとしたら・・・・・。 ① 店長は、出店した店舗の地域で暮らし地域住民となり運営する。 ② 店長は、2年に一度転勤があり、出店した地域には住んでいない形で運営する。 ①の店長は、出店した店舗の地域で暮らし地域住民となり運営するケース  新規出店のオープンが近づいて参りました。店長は既に確定しています。 半年前から店長は引越しの準備をしていたのです。店長はその出店の地域に引っ越すことになりました。 家族全員でその地域で暮らし、その地域の学校に通い、その地域のイベント、行事に参加するためです。 私どもの会社では、新規出店が決まると店長はその地域に暮らすことになります。 なぜならば、地域に根付いた店舗であるために、地域を知ることが大切だからなのです。 半年前に引越しをして、地域住民の家庭へ家族で訪問して、地域の方々とのコミュニケーションから地域の食文化を深く学び、各世帯の家庭料理を味わうことが仕事なのです。それを半年間で回り終わったらお店をオープンさせるのです。地域に根付くとは、オープン前からの仕事なのです。 ②の店長は、2年に一度転勤があり、出店した地域には住んでいない形で運営する  新規出店のオープンが3ヶ月前に近づいて参りました。店長は会社から突然の移動辞令が届きました。店長は地域の方々の暮らしを知るために、その地域を歩いて探索します。競合店調査を行い、品揃え、品質、価格、サービスについてマーケティングを行い、様々な仮説を立て店舗の戦略を立てるのです。チラシ戦略を計画し予算を立て、オープンの日に向かい準備を整えて参ります。オープンマニュアルに沿った形で店長は深夜まで仕事をしています。自宅から車で1時間の所に新規出店の勤務先があるので、交通手段等の準備にも忙しいのです。オープン1ヶ月間は会社が準備してくれた、仮マンションで短期単身赴任による暮らしを致します。 両者とも実際に存在する形の展開です。地域に根付く経営ともなれば、どちらが深く根付くのでしょうか。各企業の経営者の考え方によって、異なると思われます。どちらが正しくて間違いかという問題ではなく、経営者の捕らえ方なのです。但し店長自身と店長の家族は大きく異なるのです。