「アルバートソンズLLC」セルフ・チェックアウトを廃止、6月の失業率悪化

217店舗のスーパーマーケット・チェーンであるアルバートソンズLLCは、店舗からセルフ・チェックアウトを撤去すると7月6日 に発表した。顧客サービスを高める為と説明されている。

 

クローガーもセルフ・チェックアウトのレジの無い新店舗を実験しており、フロリダ州に本拠を持つパ ブリックスは、セルフ・チェックアウト自体を導入していない。理由は、顧客にとって、セルフ・チェックアウトはサービスの低下と見なされやすい点と、商品 の多くは社員の手伝いを必要とし、セルフ・チェックアウトのレーンが余計に混むケースが多い為である。

 

アルバートソンズLLCは、スーパーバリュー傘下の アルバートソンズとは別会社で、アリゾナ、アーカンソー、コロラド、フロリダ、ルイジアナ、ニューメキシコ、テキサスとユタ(スーパーセーバー)の諸州に 店舗を展開しており、本社をアイダホ州、ボイジーに構えている。セルフ・チェックアウトの人気は顧客層によって違い、特に65歳 以上の消費者には人気が低い。

 

また、生産性の高さがそのまま高い評価とは限らず、不満をもっている消費者も多いと推測される。商品によっては、タバコや酒 など年齢制限のある商品も多く、最近ではOTCの薬、プラス・ブリーチ、酢、スプレーのペンキなども社員による年齢確認が必要になるため、セルフ・チェッ クアウトのレーンの遅延をまねく。

 

アルバートソンズLLCは、これらのセルフ・チェックアウトを店舗の改装などの一環で取り除く予定で、新しいレーンは、 通常のチェックアウトかエクスプレス・レーンに転換される。ストアフロントバックトーク

 

昨年カリフォルニア州では、アルコール飲料の販売をセルフ・サービス・レジで禁止する法案が出たが、知事によ る拒否権で法制化されなかった。今年も似通った法案が出ており、法制化される可能性がある。もし決まった場合、セルフ・レジだけのフレッシュ&イージーな どへの影響は大きい。

 

スーパーマーケット各社は、ウォルマートなどとの価格競争を避け、価格以外の付加価値を強化しており、顧客サービスはその中心となる だろう。セルフ・レジが、サービス減少かどうかは意見が分かれるところだが、今後ひとつの流れになるかもしれない。

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労働統計局の発表によると、6月の就労者数は18,000人微増したが、失業率は5月の9.1%から悪化し9.2%となった。農業従事者以外の失業者総数は1,410万人となった。

 

27週間以上失業している長期失業者の数はほぼ変わらず630万人で、失業者総数の44.4%を占めている。また、過去4週間就職活動をしていない、就労可能な人達の数は1年前とほぼ同じ270万人となっており、そのうち98.2万人は就労を諦めている人達で1年前より22.5万人減っている。

 

主な雇用数の前月からの増減は、建設が−9,000,製造業が+6,000、卸し業が+7,100,小売業が+5,200、運輸倉庫が+3,600,情報産業が±0、金融が−15,000,専門職が+12,000、教育保健業界が±0、レジャー産業で+34,000、その他サービスが+5,000,公務員数が−39,000となっている。

 

アメリカ友人の紹介情報より