「クローガー」第二四半期の業績発表 今後の活躍に注目です

クローガーが店舗展開している18地域の全てで、ガソリン販売を除いた既存店売上が成長した。店舗内の部門別でも全て成長しており、特に自然食品、デリ、ベーカリー、生花と食肉が良かった。

スーパーマーケット業界を囲む外的な環境には、5つの要素が影響しており、現在も続いている。一つ目は経済の停滞でが消費者の世帯に圧迫を加えており、彼らを悲観的にさせている。最近の不安定な金融は、消費者の景況を良く表しており、任意消費に影響している。

 

2つめは、食品と原油の値上がりで、インフレが与える商品価格への影響が出ている。我々の売価に対する投資は成果を生んだ。また、クローガーの123リワーズのマスター・カードを所持する消費者は、ポイントが余分に追加されるクローガーでの購入を増やしており、市場シェアの増加に表れている。

 

3つめは競合環境で、他の企業も概ね理性的にコストのインフレに対応し、グローサリー商品では売価にスライドさせている。しかし、青果は例外となっており、コストの上昇が売価の上昇より遅延しており、これは収穫時期の遅れによる品不足が影響した為である。

4つめは、年金と保健関係の経費の上昇だったが、これは当初の予測より少なかった。しかし相当な経費上昇の要因であることは変わらない。

最後の5つめはガソリンの価格上昇で、特に第2四半期は昨年度に比べてガソリン価格の上昇による利益貢献の影響が大きかった。クローがにとって大切なビジネスの一つであるガソリン価格の動向は影響が大きい。

これら5つの要素に対応するビジネス戦略調整を行い、顧客第一主義戦略をさらにすすめることで、顧客サービスを落とさないで常に全体のコストを下げ、その節約分を売価に投資することで、売上を上げていく。今年度だけでも、既に21億ドルの節約を顧客に与えていると推定されている。

 

第2四半期は、全体の顧客世帯数の伸びより、ロイヤルな顧客世帯の伸びが上回った。

顧客の買上額は両方で伸びているが、来店頻度がすこし増加し、一回の買上数が多少減っている。客単価はコストが上がった分増加している。

プライベート・ブランドは、グローサリーで前年度の26%、34%と比べ、売上の27%、量の34%を占めた。今期始めたPBのベビー用品用のサイトは、英語のスペイン語で提供されており、幼児を持つ親達にアピールしている。ビッグKブランドのソーダは人気を得ており、新しいフレーバーを加えている。

グローサリーのインフレは、今期約5.2%で、アイテム毎の利益に1セ ントほど貢献した。食肉、青果、鮮魚などの生鮮食品のインフレーションはそれより高くなっている。

前期に始まった消費者の景況の違いは、今期さらに顕著に なり、お値打ち指向が強くなっている。買上点数の減少、売価の低い商品へのシフトが起こり、我々のPB,パーソナライズされたリワードなどがさらに利用さ れている。

 

現在稼動している7カ所の加工工場は、廃棄されるゴミを無くす事に成功した。これは工場 に納入された素材の全てが、商品、エネルギー又はリサイクルされた事になり、社員の努力の成果である。労働組合との折衝は難航しており、南カリフォルニ ア、南東オハイオ、ワシントン州の配送センターのチームスターなどと交渉が続けられている。

 

景気低迷下で、労働組合を持たない競合他社と効果的な競争する ためには、保健経費の増加や他の経費の抑制は必要である。バランスの取れた公平な妥協点を目指し交渉を続ける。アメリカ知人サイト情報共有。